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初めてのコットンクラブ
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BlueNotePlaceでの公演が
いよいよ明後日に開催が迫ってきました。

バンドのプロフィールにも入れちゃうぐらい
BlueNote系列には強い思い入れがあります。
記念すべき第一歩を
皆さんと楽しめたらとおもっております。

SNSなどで
「行ってみたいけどなんとなく敷居が高い」
「ドレスコードってあるのかな?」
なんて声をみかけます。

自分も初めてコットンクラブに行くときに
同じような気持ちになったなとおもって
そんな思い出を振り返ってみたいなと
おもっております。


私のコットンクラブデビューは
2009年、RobertGlasperの来日公演です。

Key中村とは学生時代からの付き合いで
私にいろんなアーティストを教えてくれる
存在です。
2009年は一緒にやっていたバンドが
解散した頃で
次はどんな音楽を作ろうかと
あらためて自分たちが熱狂できる音楽を
探していた時期でした。

もともとJazzが好きだった中村が
バンド形態で次やるならNeoSoulがいいなと
紹介してくれたのが
D'angeloやErykah Baduでした。
NeoSoulを中心に
関連アーティスの情報を集めて
Soulquarians
JDilla/TheRoots
ChrisDave/RobertGlasper
と出会っていきます。

この人はどうやって情報を
見つけてくるんだろうか?と
時々疑問に思うのですが

中村がChrisDaveが日本に来るという
情報をキャッチしたので
二人でコットンクラブに
行ってみることになりました。

中村のいいところでもあり
ちょっと足りないところでもあるのですが
彼は見たいものがあれば
臆せずとりあえず見に行くタイプで
「ドレスコードの心配」みたいことは
していなかったと思います。
どちらかというと慎重派の私は
公式HPを見て下調べをしました。

やはり気になったのは
「ドレスコード大丈夫か?」
(ジーパンとパーカーしかないぞ)
「すごい高いワインとか注文しなきゃいけないのでは?」などの心配でした。

中村に心配ごとを伝えて検討した結果
安全を期して「おしゃれ」をして行こう
ということになりました。

おしゃれってなんだ??って感じなのですが
結局、ちょっといい感じのジャケットを
着ておけばいいだろうということで
自分は新宿の伊勢丹メンズ館で
中村は高円寺の古着屋で
当時の我々としては少し背伸びしたものを
購入した記憶があります。
(今考えるとお出かけというよりか
オフィスカジュアルみたいな仕上がり
だったかと思います)


準備は整いました


東京駅に集合した我々は
改札を抜けて、コットンクラブに向かいます。

東京丸の内のという立地もあるのでしょうか
かっちりとした恰好をした方が多く
街への馴染み具合を考えたらジャケットを
着てきてよかったのかもしれません。

コットンクラブはHPで見て感じたイメージ
以上に高級感がビシビシと伝わってくる空間でもし、私や中村がTシャツや短パンなどの
スタイルで行ったら
肌の露出した部分がおしゃれ紫外線で
焼けていたことだろうなと思いました。

席案内を待っている間、周りをふと見渡すと
割とラフな格好の方、仕事帰りであろう
スーツやオフィスカジュアルの方なども多く
少しだけ安心した記憶があります。

会場に見合うように
サービスの方々もビシッとした格好をしてお
その中でも一際オーラのある
明らかに責任者であろう方
(以下、コットンニキ)が
ごりっとした強い笑顔で
「少し追加料金をいただきますが
ChrisDaveに一番近い席にご案内できます」
と提案してくれました。

ChrisDave目当てだったこともあるのですが
どちらかというとニキの圧力に押される形で
座席のランクアップをお願いしました。

 

 

座席についたら少し緊張が解けたのか
おなかがすいてきたので
何かつまめるものを頼もうとメニューを
みていたのですが
食べ物が見当たらないどころか
普段居酒屋で飲んでいるようなメニューも
見当たりません。(我々はワインリストを延々と見ていたのです。)

かなり長い間迷っていたのか
サービスの方に促されるような形で
慌てて注文をすることになりました。
私はメニューの最後のページに
かろうじてみたことのあるものを見つけて
「ドラフトギネスのワン・・・ピントを
ください」と注文をしました。
(正確にはワンパイント。
おおむねロング缶サイズぐらいあって
あんまり酒を飲まない私としては量が多い。)

中村は「スカイをください」と注文しました。するとサービスの方は「飲み方は?」と
尋ねてきます。
(スカイというのはカクテルではなく
ウォッカの銘柄なので飲み方を尋ねられた)
中村はしばらく黙ったあと
「ジンジャーエールで」と答えました。
サービスの方は少し困った表情をした後
「ジンジャーエールですね」と
注文を取っていきました。

数分後、我々のテーブルには
私には到底飲みきれない量のギネスビールと
ジンジャエールが置かれました。

この時点で少し心が折れた我々は
フードの注文をあきらめることにしました。

ドリンクを飲みつつ開演を待っていると
コットンニキが現れ
再びごりっとした強い笑顔で
「女性1名様なのですが、相席を
お願いできますか?」と聞いてきました。
再び圧力に押されるような形で
「我々は大丈夫なのでどうぞ」とお伝えして
相席することになりました。

相席により、我々の緊張はピークに達しており全く話しかけることもなく無言で開演を
待つことになりました。
相席された(以下、アイセキさん)方も
さぞ気まずい思いをされたことでしょう。

コットンニキの言っていた通り
「ChrisDave」を見るには特等席であり
ライブハウス音響とは違った生音が
バシバシ飛んでくる感じにも圧倒されて
本当に最高な音楽体験であったと
今でも覚えています。
(この時からバンドやるなら
どんなジャンルであれ音の大きなバンドを
目指そうと決めています。)


ライブによってすっかり緊張が解けたのか
アイセキさんに
「ChrisDaveすごかったですね・・・」と
思わず声をかけていました。

どうやらChrisDave目当てできたらしく
この席で見れてよかったと
おっしゃておりました。

そこからすっかり打ち解けてしまい
どんな音楽聞くのか?
どうやってここにたどり着いたのか?など
話で盛り上がりました。

コーナー席だったのでアイセキさんが
席を立たないと我々が出られないのですが
話の盛り上がりの山を3つほど通り過ぎても
アイセキさんが席を立つ気配がありません。

もしかして、席を立つタイミングを
見失ってしまったのかと思い
私なりに気を使って
「じゃ、そろそろ帰りますか・・・」と
切り出し席を立ちました。

会計の際
コットンニキが、ごりっとした強い笑顔で
「相席で窮屈な思いをさせてしまい
大変失礼しました。
追加料金はサービスさせていただきました。」と粋な割引をしてくれました。

あのゴリっとした笑顔は
一生忘れないなと思います。

コットンクラブを出た後、新橋駅まで移動して遅くまでやっている中華料理屋で
あーだこーだと感想を言い合った中で
「アイセキさん、もっと話したかったと
思うよ。」
「僕らごはん食べそびれたので
もしよかったら一緒に食べますか?とか
声をかけてもよかったかもね。」
と中村に言われて、ハッとしました。
(アイセキさん、いまはどんな音楽を聴いているんでしょうか?いまはどうやって新しい音楽を探しているのでしょうか?)


当時の思い出を振り返ると
こうしておけばよかったなーって
ことばかりです

フードメニューはどこですか?って
聞いていれば
ドリンク注文前でもスッとメニューを
持ってきてくれるはずですし
おいしい料理を食べることが
できたと思います。
(ブルーノート系列は料理が
とってもおいしい)

スカイって何ですか?
ワンピント(パイント)って
どのぐらいの量ですか?って聞いていれば
本当に飲みたかった飲み物を
ちょうどいい量で飲めたと思います。

会場に集まっているの
は同じアーティストのファンということに
気が付いていれば
アイセキさんとはもっと早く
打ち解けていられたかもしれません。

とはいえ、記憶の引き出しとしては
「黒歴史」ではなく
「大人の階段を上った記念日」イメージで
います。(中村はどうか知りませんが)
なんだかんだいって
「ほんのちょっと特別な自分でいること」を
楽しめていたんだなと思います。

こういう日って他にもいっぱいあるような
気がしていて
初めてフジロックに行くときに
普段は着ないような派手なアウターを
着てみたらテンションが上がったとか

高木と神宮球場に野球観戦行ったときに
メガホンを借りてたたいてみたら
楽しかったとか
いろんな場面で「普段とちょっと違う自分」がなんだか楽しいなと思うわけです。

そして、この話を別の角度から考えてみると
ライブ・野外フェスやスポーツ観戦は
とりあえず行けば楽しめるものでもあり
どんな準備が必要なのだろうか??とか
細かいことを気にせずに
まずは会場に遊びに行ってみるのが
いいんではないかなということでもあります。

(会場に行ってみること自体が
普段とちょっと違う特別な自分なわけで)

では
11/2, 11/3 BlueNotePlaceで
お待ちしております。

2023-10-31 17:06:45

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